新大統領就任、歓迎と批判=国民の溝深まる―米

トランプ米新大統領が就任した20日、米各地で華やかな祝賀行事が催される一方、反対派は激しい抗議行動を繰り広げた。


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 トランプ氏は就任演説で「ワシントンから国民への権力移行」の意義を訴え、結束を呼び掛けたが、極端な主張を掲げ、暴言を繰り返してきたことから、大統領就任が国民にもたらした溝は深い。


 夫と共にテキサス州からワシントンへ足を運び、初めて就任式に出席したマリア・エリゾンドさん(76)は、就任演説の感想を聞くと、両手の親指を立てて「グレート」。共和党予備選ではトランプ氏に投票しなかったが、今は「100%支持する」。「同じような人々が支配層にとどまっていることに、国民はうんざりしている。(新大統領は)現状を変えてほしい」と語った。


 ニューヨークの金融の中心、ウォール街を歩いていた保険会社役員のヒリー・グロスさん(75)も「政治家ではなく、ビジネスの感覚を持った人間が経済を改革し運営していくことが、この国には必要だ」ときっぱり。不動産業で成功したトランプ氏の手腕に期待を示した。


 トランプ氏の公約で議論を呼んだのが、不法移民流入防止のための対メキシコ国境への壁建設だが、サンフランシスコの無職ロナルド・ホーンさん(65)は「移民制度を見直せば犯罪も減る。壁は必要だ」と支持する。中西部イリノイ州シカゴの小売業ビル・トンプソンさん(54)は、大統領選では民主党のクリントン候補に投票した。新大統領には「通商協定によって外国に流出した雇用を米国に取り戻してほしい」と注文を付けた。


 一方で反対派は辛辣(しんらつ)だ。学校を抜け出し、サンフランシスコ市役所前のデモに参加した女子高校生、プリスセラ・クルーズさん(16)は、トランプ氏について「人種間の憎悪を高め、弱い者いじめで権力をつかんだ」と批判。「どうしてあの人が大統領になってしまうのか、まったく理解できない」と話した。


 シカゴのエステティシャン、ドルー・スジャーベンさん(31)は、トランプ氏について「思い上がっている。(大統領を)辞めてほしい」とばっさり。ウォール街の証券会社に勤める黒人女性ジャネット・ミムズさん(54)は、新大統領就任を「国の恥」と言い切り、新政権が掲げる規制緩和も「マイノリティーには、マイナスにしかならない」と吐き捨てるように言った。


 ニューヨークの反トランプ集会に参加した教師で黒人のシスタ・シュラリーさん(60)は、トランプ氏について「名前すら呼びたくない。私の大統領ではない」と嫌悪感をあらわに。選挙では多くの人がアメリカンドリーム(米国の夢)を望んでトランプ氏に投票したが、「実際はイスラム教徒や黒人が攻撃され、状況は悪くなっている。彼が売り込んだ夢はホラーだった」と嘆息した。 


















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